[非日常]演ずる

今年の夏まで半年ぐらい一緒に住んだルームメイトがたまたま映像をやっている学生さんで、新しいショートフィルムを作るんで出てくれない、と言われた。スカウトー!!!いや、本当はそういうのではないらしい。誰も居ないから、私にお願いしたんだそうです。そうですよ。きっとたいして探してもいないんですよ。誰でもよかったんじゃないの。で、まあ面白そうだから、という軽い気持ちでいいよ、と言ったものの。。。難しかった。撮影前の週2回の練習を1ヶ月ぐらいやって、なのに台詞が暗記できない/舌が回らない/顔がこわばる/噴き出してしまう。同じ台詞を何回繰り返したか覚えていない。でも、まぶしすぎるぐらいの証明の下で、顔のテカリを何回も何回も直すなど、楽しかった。証明さんが次のシーンを準備する間に、膝を組んで椅子にもたれて座り、コーヒーを飲んだり煙草を最初の5ミリだけ吸ったりポテトチップスを食べたりもした。いい経験。特に、証明の技術。天才的な目を持っているグレッグ君、光の具合がうまく行かないときに、ちょっと5分頂戴、と言ってちょこちょこっと小道具を使っていい塩梅の光を作り出す。カメラのフレームの外はほとんど、だまし。うーん。非常に勉強になった。