今日はちょっと雨が降っている。傘がなくても歩ける感じだけど。ちょうど傘が無いということで、仕事からの帰り道、小さな傘屋さんに入った。買うつもりなどなかったのだが、やっぱり買わなかった。でも、かわいいーーの!!!!あーーーー。かわいい。
Brella Bar http://www.brellabar.com (オンラインは品揃えよくないけど)
パッと目に入ったのが、ウィンドゥに飾ってあった緑地に白い水玉の傘。中に入ると、「ご機嫌いかが。」と話しかけてくる、店員さん。“色々分かってそう”なおかまの方だ。「ご自由に、好きなのは全部、開いてね。」と優しくささやいてくれる。店内をぐるりと一周して、たぶん5,6個は開いたと思う。で、毎傘、ガーン。可愛い。中が可愛い。しかも開くときに手を添える部分に布が貼ってあって、金具に直接指が触れないようになっている!優しい傘!で、値段を見るとガビーン。しょうがないね。店員さんの話によると、ここのお店の傘は全部ミラノか日本で作るらしい。そうなのねーおほほ「でもニューヨークのブランドなんですね、」(“分かっている人”風に)と私が言うと、「そうなのよこれ全部私たちのラインでね。」と凄い速さで答えが返ってくる。いかん、このままだと“ええかっこし”な会話にハマッてしまう。少なくとも私にとっては、つらい。そこで私が「アメリカではこういう丁寧に作ってある長傘、見ないですからねー。」というと、彼、「そう、そう、そうでしょ?わかる?あなた、日本の方?そうなのよー。日本の人たちって、こういうところの大切さ、分かってるのよー。」。。。微笑むしかない私。
でもね、日本の傘はすごいよな。ものすごい。小さい頃、デパートの一階にあるあのあでやかな傘が欲しくて欲しくて、お母さんにおねだりした記憶が。今思えば、あれは一生使えそうなぐらい頑丈、しかし軽くて開閉もスムーズな傘だった。。。半透明のコンビにの傘もよく出来る子だと思う。私はあれが大好きだ。もし元気がある人がいたら日本からこっちに来るときに5本ぐらい買って持ってきて欲しい。アメリカでは傘文化が発達していない。3ドルで買える黒い折り畳み傘が主流だけど、それも買って開いた瞬間に壊れたりする。いい笑い話だ。しかし嵐の日に一人で歩いていて、突風で漫画のように傘が裏返しになる瞬間、あれは悲しい。誰も笑ってくれる人がいないし、自分が笑える相手が誰もいない。そこで傘を直そうとするか、もしくは潔くゴミ箱に捨てるか、というのはその状況に立たされた場合、かなりの難題になってくる。んにっ、んぬっ、と直りそうもない傘を無理矢理直すか、格好よくゴミ箱に放り投げ、濡れて歩くか。。。私は未だに、どうしたらいいか分からない。
ということで、そろそろいい傘が必要なのではないか。そもそも雨の日は心が沈む。雨の日は好きとか、かっこよくサラッと言うことが出来ん。もうこうなったらひとつ、素敵な傘を買うしかないみたいです。ま、今日のところは正直に「お財布と相談します」と言って店をでたけど。わーひさしぶりの物欲。わっしょいわっしょい