巻上公一さん日本の歌を歌う

巻上公一さん:Makigami vocal world
涙がでそうでしたよ。黒百合の歌、胸の振り子、赤とんぼ、さくら、など、懐かしくて、ちらっとしか聞いた事ない歌でも綺麗で、日本の、メロディーが本当に切なくて美しくて。彼の声はすごく力強くて、The Stoneの小さいスペースいっぱいにこだましていました。またこのひと、なんとも優しい顔をして歌うんだわ。演奏は即興のジャズバンドで、みなさんいい演奏してくださいました。胸の振り子という曲を聴いているとき、特にアコーディオンとピアノの間奏のあいだ、これはNHKのど自慢大会のバンドか何かを見てるみたいだ、と本気で思った。そういうとても奇妙だけどすごく嬉しい思いをさしてもらいました。
巻上さんはじめ4人の日本人エクスペリメンタル音楽家が今月The Stoneというアルファベット・シティにある小さな音楽小屋で毎晩演奏中。そして1週間ごとに交代して、地元のいろんなジャズミュージシャンと競演したり。John Zornつながりの凄い面子とねぇ。The Stone Calendar
ここは昨日初めて行ったのだけど、極めて音楽を聴くためだけのスペースという感じ。酒も売ってない。小さいけどミュージシャンたちと親密な感じが沸くしすぐ傍で聴けるので、なんだかいい場所です。ジョン・ゾーンがエクスペリメンタル音楽家のためにオープンした場所らしい。またイースト・ヴィレッジに住みたくなる理由が増えたのぅ。