拝啓 ジョン・ウォーターズ様

昨日貴方の履いてらっしゃったピンクの靴下、どちらでお買い求めに?

昨日は、マルグリット・デュラスという人の映画を、彼女の大ファンであるジョン・ウォーターズが解説するというので観にいった。ウォーターズ様を目の前で見れるというだけで緊張しました。肝心の映画の方は、まったく予備知識が無かったのだけど、終わってみるとこれが、なかなかおもしろい映画だった。とっても静か。とってもフランス。静かさと意味のわからなさがとっても奇抜だった。

"Le Camion" (英題"The Truck")説明するのが難しい映画です。
あんまり、好きな映画だとはいえない。でも、ビビッと突き刺さるような感じがあった。
基本的に、映画の間じゅう、デュラス本人と男優が二人でリビングルームのテーブルを挟んで脚本を読み続ける。
脚本の内容は、大型トラックをヒッチハイクして乗り込む女が、運転手に自分の事を話し続ける様子。
そのシーンと交互に映るのが、青い大型トラックが、ひたすら田舎の道を走る。そしてその田舎の風景。耕されたばかりの畑や、冬の白い空。(この冬の白い空という言葉は映画の中で実際に使われていて、すごくいいと思った。)
美しいんだが、何もおこりゃーしない。
美しいなぁ、って思って見ていても、あんまり繰り返すもんだからそのうち、長いな。と感じてくる。
あ、これがそろそろラストシーンだな、と思わせる場面が5つぐらいあった。
途中で、2,3回まぶたが落ちた。(実際にデュラスの台詞の中で“映画の間は眠る”ということについて話している。)
少し寂しさを感じる映画だった。

上映が終わって、ジョン・ウォーターズと、ひとりの映画評論家か誰かがステージの上で話をする。この人、本当におもしろい。Witty。かわいらしい。ディバインの話し方にそっくり。思った通りの人だった。どうして、どうやってデュラスはあの映画を作ったか、あーでもないこーでもないを話す。あまりにも同じシーンが交互に続くので、“見る場所がなくなったらリビングにおいてあるランプを見るといいですよ。なかなかいいランプを使ってる。”とか “デュラスのタートルネック。あの深いタートルネックを見てよ。”とか。沢山笑えた2時間でした。

Little Britainがどうしようもない

イギリスのコメディー番組リトル・ブリテン、モンティーパイソンに続くすばらしいコメディーだとおもいます。時代が時代なので、モンティーパイソンよりも直接なじみやすく、自ら実感できるネタが多いかもしれない。昨日映画から帰ったあとに、ネットで適当に何かしている最中、なんとなくYou TubeでLittle Britainを検索してしまった。
いけない。
“あるイギリスの教会で、ニューヨーク・ハーレムの教会から訪問中のジェシーキング牧師がお説教をしてくれます。”というお話。
http://www.youtube.com/watch?v=BVypQKaWJR4&search=reverand%20jessie
何かと笑った1日だった。