国連とデモ

そんなわけで先週末はまったく色々なことがあり、色々なことをした2日間だった。今仕事中なんだけど、書かずにはいられない。どうかだれも私のモニター覗きに来ないでください。。。
土曜日、ニューヨークに来て6年近く経ってやっと、国連に行ってきた。ちょっとしたご縁があって無料でツアーに参加できることになって、(国連のビル内を見学するためには皆、有料ツアーに参加しないといけない。)そして私が当たったのは、とても頭のキレる分かり易いガイドさんだった。イスラエル出身だそうだ。(hint hint)ちょっと話すのが早かったけど。たぶん言うことが沢山ある人なのだろう。(hint hint)
とにかくとても楽しいガイドだった。国連っていう機関を、身近に感じることができるのね。

写真:国連は国際領域にある、ということを説明するガイドさん。
ツアーでは安全保障理事会議場をはじめとする会議場に実際に入って椅子に座ったりすることができる。中央のほうには行けないけど。もちろん安保理の会議とかは、どこかの国で何か問題があった場合、いきなり入る場合がある。なのでツアー中に「安保理の会議が入りますので急に中断」、という場合もあるらしい。
それらの部屋を覗いて、軍縮とか、非植民地とかのテーマに沿った展示物を一通り回って、説明を受ける。軍縮の展示の場所で見た地雷の数々。そういえば私は今まで実物を見たことがなかったかもしれない。地雷を取り除くのも国連の仕事のひとつ。展示されていたもののひとつは、プラスチックで出来ていて、まるでおもちゃのように見える。これが地面に埋まっていると、金属探知機ににも反応しない。これも、目に見えない戦争の傷跡。大きな傷跡。ロビー近くには写真やアート作品も沢山飾られていて、素敵なものがいっぱいあった。感動的なものが沢山あって、目が覚めた。

写真:銃の先を紐できゅっと結ぶ、という彫刻作品。
色々な話を聞きながら、国連の、腕力ではなく話し合いで問題を解決する、という性格を改めて好きになった。ツアーでは、大人が皆生徒さんになった感じで、たくさん質問をして、たくさん写真をとる。グループから離れて注意される。そんな感じで約1時間のツアーはおしまい。
今の事務総長はガーナ人のコフィー・アナンさん。私は、国連内のカフェでKofi's Coffeeというコーヒーを発売したらどうか、という提案をツアーガイドさんに託して、国連を後にした。コフィーさんの任期は今年で終わってしまうらしいけど。

イラク戦争から3年

国連を出て42丁目にさしかかると、反戦デモの人ごみが通りでスピーチなどをしているところに出くわした。そうか、今日はその日だったんだ。このデモのことを知らなかったことに後悔。。。だけど運良くデモの最後のほうに丁度良く出会えたので、ちょっと中に入って、スピーチを聞いたり何人かと話をしたりできた。そしてなんと私の大好きなドラマー、Kenny Wollesenが大太鼓ひとつ抱えて人ごみの真ん中で演奏していた!嬉しい!彼はただの変態太鼓叩きだと思っていたのに。。素敵だぁ。

写真:貝殻で出来た笛を吹くケニー
今までは、デモ等に参加しても何をしたらいいのかな〜ただ歩いて人と話してるだけだなあ、とか感じていたのだけど、もっとアピールする方法を色々を学んだと思う。ただ通り過ぎるだけの人に、なんとか目を開いて見てもらえるためのこと。。。色々ありますね。フィリピン人の若い人達のグループが、“US Troops Out of the Philippines!" (米軍はフィリピンから出てけ!)とプリントされた布を体のあちこちにつけて歩いていた。私はちょうど韓国の米軍基地のことを知りここに書いたすぐ後だったので、彼らを見つけてすごく嬉しくなった。なかなか、やりたいことが見えてきた感じがする。