Ute Lemper

土曜日、コンサート。Ute Lemperはドイツ人の、ミュージカルやキャバレー音楽を歌う歌手。彼女のミュージカルのほうはあまり興味がないんだけど(Chicagoが有名らしい)、とにかくすごいパフォーマーだそうで。特にクルト・ワイルの歌を歌う、ってことですごい楽しみだった。Brooklyn Academy of Musicという場所に、小さいけど大変素敵なオペラハウスがある。こんなにコンサートっぽいコンサートは久しぶりで、しかも45分ぐらい遅刻して、来る途中にかなり焦っていたので席に着くともうどっぷり疲れていた。しかしショウはすごい。ブルックリン交響楽団をバックに、黒いイブニングドレスを着た細長い体のUteさん、歌う。すごい迫力だった。ショウ自体はほとんど半分ぐらい見逃したんだけど、第2部のほうが選曲が良かったのでいいことにしとく。
2部が始まる前にブルックリン交響楽団が実験的な演奏を何曲かし始めた。30分間ぐらい続いたけど、これがすごかったのっす。サンプラー使ったり、映像使ったり、Fischerspoonerノリで指揮者つき、というかんじで。それにしても、よかったです。映画の中のサントラみたいで。ワイマール時代の白黒名映像が頭に浮かんでくる感じ。贅沢なバンドです。指揮者の背広のサイズが大きすぎてそれが終始気になってしまったけど。
そしてお待ちかねUteさん第2部。もう、1曲目からワイルのBilbao Song。。。ステーキー!生で聴けるんだ、って本当に幸せだった。立ち上がって踊りたい欲求を抑えなきゃいけない。そして2曲目はピアソラのBuenos Airesで。。。信じられんぐらい綺麗だった。オーケストラに、悲しいアコーディオンが入って。
コンサートは後3曲で終わってしまった。
いやー、素敵だったな〜

そしてブロードウェイでは今、ベルトルト・ブレヒトとクルト・ワイルの三文オペラが公開中。アラン・カミングシンディー・ローパー、など役者さんが豪華!!!出費がかさみますが是非とも行きましょう。http://www.3pennyonbroadway.com/