マーチと音楽

土曜日、イラク戦争終結を求めるためのデモだった。そのほかにも色々なメッセージが掲げられて。移民法改正に反対、米軍は○○から出て行け、等。皆、プラカードに工夫を凝らしていて、見ていてホントに楽しい。外はすっかり晴れて、本当に気持ちいいマーチだった。参加者は約、三万人?(NYタイムスはそう言っています)もっともっと多いような気がしたなあ。 一桁読み間違えました。30万人だそうです

ブロードウェイと22丁目。私はあらかじめ決まっていた集合時間に1時間ぐらい遅れて行ったのだけど、結局マーチが始まるまで2時間ぐらい待つことになった。「遅れて、ごめーん」という人達にも優しい。。。こういうところが、NYなんだな。
でも、Kenny WollesenのバンドHimalayasが来ていた(!)のでずっと彼らの演奏を見ていた。Kenny さん、先週と今週と、毎晩village Vanguardでライブやっているのに大丈夫なんでしょうか。すごい、パワフルな人。私はちょいと風邪気味だったのだけど彼らの傍にいるだけで元気になる。太陽の光もだんだん強くなって来ている。人が増え始める。大太鼓、サックス、トランペット、メロディカ、様々な打楽器、鈴。。。覚えやすい綺麗なメロディー。
マーチが始まっってからもずっと、彼らの傍を歩いた。周りの皆が一緒に歌いだす。踊りだす。道行く人も立ち止まる。警官の周りを囲んでサービスする。あちこちに笑顔がいっぱいになる。
とにかく、このバンドはデモに素晴らしい効果をもたらしたと思う。デモって、皆何かを訴えに来ているわけだけど、歯を食いしばって眉間にシワ寄せて叫んでいてもだめだ。怒ってばっかりじゃだめだ。こっちが幸せそうにしていたら向こうも話を聞いてくれる。せっかくメッセージを送るならいい顔してやりたいでしょう。そして幸せそうにしている人を見る周りの人も、一緒に参加したくなるのでしょう。何かの運動に参加したくなる最初のきっかけとかは、そういうのでいいんだと思う。そして、話を出来る仲間ができて、それから色々学んだりできる。
ふみえさんも自転車のパンクに見舞われながらソーホーあたりで合流。そして市役所広場で終了。約3時間のマーチでした。市役所広場では20個ぐらいの違うテーマに分かれたブースがあって、色んな展示物やパンフレットなどが。コリアンの若い人達が米軍撤収を求めるパンフレットを配布している。パレスチナのブースではユダヤの人々の集まりによって「占領を終結せよ」というメッセージが。地球温暖化の理解を深めるためのキャンペーン。(アメリカが京都議定書に署名していないというのを知らないアメリカ人が多すぎ。。。と思う。)
ふみえさんのサイトにて写真のスライドショーがご覧になれる様です。スライドが始まるまで時間がかかるのでしばらくお待ちください、とのことです。私はまだ見れてません。 http://fumieishii.com/gallery/march.html

色んな刺激を受けた1日でした。
しかし1日はまだ終りではなかった。
その3時間後にライブを2本。NanuchkaとWorld/Infernoです。全く、楽しかった。こんなに楽しかったのでもう、書く気がしません。ふみえさんの言葉をお借りします。

晩はこの前も書いたnanuchkaとworld infernoのライブへ。
とにかくyulaちゃんが凌駕君くらいの迫力のパフォーマンスですごいのです。
美人の彼女は真っ赤な口紅で爪楊枝を加えながらいつも登場するのですが、いったん弾きだすと目が離せない。とってもいい女+カリスマ+声とベース。誘拐したいほどとりこに。ギターのロイのすらっとした体に長髪も。あー。美しい。
次のライブはみんな連れて行きます。満足度180%。

このNanuchka(ナヌチカ)という魅力的な名前ですが、テルアビブにあるバーの名前でもあり、ロシアの戦艦の名前でもあるみたいです。
今月CDが出ています。素敵。