きっと暑いからだ

昨日も今日も眠れない。寝室では、規則正しい生活の見事な見本である旦那様がもうお眠りになった。明日も良い一日が待っていることでしょう。
眠れないときには、習いたての言語で日記を書いてみるとか難しい本を読んでみるとか髪をとかしてみるとか猫を無理矢理起こして遊んでもらうとかやってみるんだけどそういうおまじない行為を始めるとだいたい2,3時間は続いてしまって、あーこりゃ眠りに着くための行為ではなくて単に起きる時間を増やしているだけだーということになる。こうやってパソコンに向かうのもひとつね。眼に悪い。。。眼が疲れる。。。瞼を閉じたい。。。でも眠れないのはきっと、暑いからだ!
今日は仕事が休みかどうかわからなかったけど、日曜日と火曜日の祝日に挟まれた月曜なので結局休んでしまった。というか朝起きれなかったね。仕事場に電話したけど誰も出なかったので、心の中でサンキュー、とつぶやく。
午後、チャイナタウンの金魚やさんで、金魚の寝床作りのための道具を一式買ってきた。先日縁があってふみえさんから水槽を頂いた。ふみえさんの教えてくれた金魚やさん、店に入ると中国人のおっちゃんと、彼の友達か店の従業員かと思われる人が2人、座って英語で話していた。この通りは魚屋や肉屋や八百屋、レストランがいっぱいのMott Street。人がごった返してとっても忙しい午後の時間なのだけど、この金魚屋に一歩入ると、すーーっと汗が引いてくのがわかる。お店を一回り。たた、たのしい。。。観賞用魚屋さんって、とにかく水槽が店の壁いっぱいに置かれていて、透明でとっても素敵ですね。
「金魚、はじめてなんですけど。。。」と言うと店長さんが色々親切に教えてくれた。ニューヨークの汚い水道水をフィルターできれいにするまで3日かかるらしい。そうしてきれいな水槽ができたら後日金魚を頂きに行くことになった。途中、店長の友達の女性が私に"Do you like fish?"と尋ねるので、"ah, yes..." というと、 "Haha... he too."と言って店長を指す。そう話す彼女の表情に、すごく愛がこもっていた。きっと、店長のいい人だろうな。「このひとったら、魚のこととなったらねぇ。。。」って、微笑んでるのね。一瞬でも「魚?食べるのも好きだよ。。。」という答えが頭をよぎった自分が情けない。
親切な店長のアドバイスに従って、品々を購入する。電車で家に帰る。水槽の置き場所を決める。悩んだ結果、水槽の下に置く小さい棚をネットで見つけて近所の引越しセールに買いに行くことにする。高さ、幅、奥行き、探していたサイズにぴったりだ。これだけで今日はなにもかもうまくいっている気になる。
晩になって、借りていた映画"Sympathy for Mr. Vengeance"を観る。(復讐者に憐れみを)こんなに血が多い映画だったとは。次は花のいっぱい出てくる映画でも観たいもんです。土曜に観たリンダリンダリンダもすごくよかった。高校時代を思い出す。。。って、高校ってのはほんとつい最近の出来事だと思ってたけど、こうやって思い出す時期が来たんだなぁ。おもしろいもんですね。エンディングの“終わらない歌”に合わせて、前に座っていた少年達(おそらくアメリカ人)がノリノリで頭を振っている。いいね。いいね!この映画、立ち見だとよかったのにな!

日曜日のボアダムスのライブも最高だった。こんなに、すごいとは。ドラム三つ。ドラム三つって書いてるだけで心が躍りますよ。私の変な癖で、すごいドラマーの演奏を観るといつも、この人は一体何歳でドラムに目覚めて、どういうふうに練習を重ねて。。。とかいらんこと想像してしまうのだけど、今回は大変だった。
いつもあまり身体を動かさないNYの観客にはうんざりするところだけど、このボアダムスのパフォーマンスには、口ぽかーんと開けて立ち尽くすことしかできん、ていう気持ちもわからんでもないな。

そろそろ寝よ。