[旅]ベルリンとパリ症候群

来月20日からずっと行きたかったベルリンに行ってきます!ぃやっほー
前からベルリンには何かと、なんか気になるものがある。映画「ベルリン天使の詩」を観てからだったか、ワイマール文化の本を読んでからだったか、森鴎外か。。。絶対行きたい街になっていました。こないだベルリンに行ってきた友人(彼はシアター関係の仕事してる)が、「ベルリン熱い。NYなんて屁でもない。」と豪語していたのにも、胸を熱くさせるものがある。絶対すごい素敵な場所に違いない。。。って妄想しすぎてこんなことにならなきゃいいけど。。。→ちょっと前に読んだ「パリ症候群」。
この症候群についてのロイターの記事を和訳してくださった人がいました。Day's さんのブログより

パリを訪れる日本人観光客のうち、年間約12名が思い描いていたパリとはかけ離れた「不親切な市民」、「汚れた道路」などを見て落胆し、心理療法が必要な状況に陥るという。

ディマンシュ紙は精神科医の発表を引用、「3分の1はすぐに回復し、3分の1は病状が再発します。残りの人たちは精神性的疾患を患っているのが現状です」と報じている。

パリ日本大使館の発表によると、今年に入ってからすでに「パリに期待を裏切られた」4名が日本に送還されたという。そのうち2人の女性は、宿泊先のホテルで盗聴被害にあったと話しているそうだ。また他の2名については、一人は自分がルイ14世だと信じている男性、もう一人は電子レンジから何らかの攻撃を受けていると主張する女性であることを大使館側は明らかにしている。

精神科医のエルベ・ベナム医師は「精神的に弱い旅行者が、こういった状況に陥るのです。想像していたパリと全く違う現実を見たとき、ものすごいショックを受けてしまうのです」と説明している。

ディマンシュ紙はこういった状況を2004年に医師らが『Nervure』誌で発表した「パリ・シンドロームパリ症候群)」だと報じている。

日本の家族にフランス移住の手助けを行っているバーナードさん一家は語る。

「日本では『お客様は神様です』みたいな考え方がありますが、パリの店のスタッフは客のことなどほとんど気に掛けません。日本人にとっては、バスなどの公共交通機関を利用しているパリ市民でさえ、とてもつめたい人に見えるのです。市内で発生しているひったくり事件なども、そういった悪いイメージを増幅する要因となっています」

ディマンシュ紙の取材で、日本人女性のアイミさんはこう答えた。

「私たちにとって、パリは夢の都なのです。フランス人はみんな美しく、上品でエレガントだと思っているのです。しかし実際にパリを訪れると全く違うことに気づくのです。フランス人の性格は日本人と全く正反対であることを……」

2006年10月24日 [パリ 22日 ロイター]


最初きいたときは笑ってしまったけど。。。無理もないかもしれない。たとえば、新聞ぐらい毎日読んでればパリなりベルリンなりの「現代」の都市にすごく際立ったイメージを持ってしまうなんてことはないだろう。でも「イメージ」がここまで極端に精神に影響するっていうのはよくわかるし自分にも日常的にすごくありえるのでおっかない。
どこからもらってくるものか、イメージは実際に知識としてしっていることを覆して違う世界を作ることが出来る。そしてその世界に浸っちゃうていうのが(私には)とても心地よくて、そんな感じで考え事したり絵を描いたりするうちに現実との境がわからなくっていうことはよくあった。(このイメージってのはどっちかというと自分で想像して作ったイメージだけど)そういうときは、誰かに話をすれば大丈夫なんだけど、たまにスパン!と壁を作って周りの人と話したくないことがある。そういうときは、だいたい落ちてる。このパリ症候群にかかった人たちも普段から自分のなかに閉じこもってしまうんだろうか。って思う。それと、期待を裏切られるということのショックも大きい。心理学的なこととか、詳しくはわからないのであまり書くこと出来ないけど。

とにかく、「パリーの人は何とかカントか」とか「アメリカ人はー」とか本気で話す人には耐えられない。
だから、ベルリンも実はホンッとにヒッドイ街かもしれん(笑)