[回想]2006年の娯楽とお勉強

明日から仕事始めということで、去年観た/聴いた/読んだものの中で印象的だったものをポィポィっと挙げてみたいと思います。

アルバム(ていうか2006年にリリースされたものはほとんど買ってないけど。。。)

  • Melvins 『(A) Senile Animal』Melvinsは去年ぐらいから聴き始めたのだけど、ガッツリ親しみやすい新境地をガバッと開いてくれる作品でした。あつい。変な横文字の説明とかで飾りつける必要ありません。かっこ、いい。
  • NoMeansNo 『All Roads Lead to Ausfarht』 ずっと見たかった、どうなってるのか知りたかったバンドが数年ぶりにアルバム出しました。ポップだろうがパンクだろうがエピックだろうがジャズィーだろうが、この人たちはすんごいテクニックが後押ししているので、何聴いてもたまげます。このアルバムは往年の「ヒット」に比べるとポップ寄りで、いいおっさんぶりがガンガン出てると思います。


ライブ

  • The Pogues 初めて観るポーグス。とにかくすべての歌と周りとの一体感が嬉しかった。
  • World/Inferno Friendship Society 彼らのライブには何度も行ったけど、(最近行ってないな涙)私の誕生日に船の上で開かれたライブが最上級でした。沈没するんだな、このまま。。。とおもいながら笑ってた。
  • NoMeansNo 初めて観ました。すごい。すごいライブです。何十年もやってるのに、昔の曲を昔より速く演奏したりしてしまって、もう大変です。んーこれが去年の一番かな。
  • Melvins/Big Business ほんとうに、うまいミュージシャンなんだぁ。。。とただただ口開けてた気がします。しばらく。
  • Carla Kihelstedt ここには感想書いてなかったけど、物凄いパフォーマンスでした。ヴァイオリン弾きながらとーっても美しい声で歌う女の人です。ヴァイオリンのもってる性格をすべて出していて、そのうちほとんどは今まで聴いたことのない音色ばかりで、すごく新鮮だった。とにかく、彼女はすごい。今年、「カフカソング」と題したカフカの日記から引用した文を歌詞にした曲のアルバムが出るそうです。その中の曲もやってくれたんだけど、すごくきれいだった。カフカが、文を書きながら見ていた風景が浮かんでくるようで。アルバムが楽しみです。
  • Bill Frisell 去年みた数少ないジャズコンサートのひとつです。彼の人柄の温かさとちょいとひねくれてるところがよく出ているいいライブだった。
  • John Zorn Masada -Book of Angels- マサダ・オーケストラ、カルテット、ストリングトリオ、エレクトリック・マサダ と、Masadaの集大成が一挙に出ちゃいますというコンサートだった。エレクトリックマサダ以外は、初めて観たんだけど、どのバンドもものすごく素敵で、熱いため息が何度も出た。John Zornは、ユダヤ音楽の味を取り入れながら、ものすごい世界を展開しています。出演陣も豪華で、現在、NY辺りでアンダーグラウンドのジャズや前衛音楽を盛り上げてる人たちを一挙に観れた感じで、贅沢なイベントでした。


映画 感想は省略。


(2006年に出版されたものは読んでない)

デモクラシーの冒険 (集英社新書)

デモクラシーの冒険 (集英社新書)

暴力について―共和国の危機 (みすずライブラリー)

暴力について―共和国の危機 (みすずライブラリー)

暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)

暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)

とにかく、ハナちゃんをどうにか解読しようとしていた1年だった気がします。ハナちゃんに導かれながら色んな本を行ったり来たりして、ちゃんと読み終えてない本が多い。。。
今年は、1冊1冊を読み終えて、その感想も書くようにしたいです。
フィクションでは、
David Grossmanの 『Someone to Run With』がとてもよかった。


2006年は、ハンナ・アーレントの生誕100周年の年でもありました。