フォークで顔をパンチされたい

フォーク音楽ちゅうのは、山と火を感じさせる。そして、なんていっても人間の音楽だ。当たり前なんだけど。売る為でもない、かっこよく見せるためでもない、心の歌じゃあありませんか。
山のほうからやってきた火という名前のバンドがいまして。メイン州ポートランドにお住まいの5人組、Fire on Fireです。
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彼らのEP(CD)が出たばっかりです。Young God Records からです。

セルフ・バイオグラフィーはこつぃら:

Fire on Fireは、メイン州の、ある暖かい台所で名前を持たないまま結成された。僕らのうち何人かは以前Cerberus Shoalというグループをやっていた。3人の友人同士で、それぞれ音楽の好みはパンクから始まり、それがもっと僕らの中で親しさのある音と音のやりとりへと広がっていく。そうやって、お互いに歌を演奏し始めるようになった。ギター、バンジョーハーモニウム、そして沢山の言葉と声が入った歌。その音楽は生きていて、皆がその中に入ってこれるような、開けた音楽になった。そうして僕らのグループはもう2人の友達を新しく迎え入れ、その二人はリズム的なメロディーとさらに沢山の言葉や声をバンドに持ってきてくれた。
Fire on Fire は今、5人の友人が演奏して歌うバンドだ。僕らは荒っぽい言葉で、僕ら自身を、僕らのおかれた状況を、僕らの生活を感情のナイフで突き刺すように演奏する。
僕らの音楽は演奏者と歌い手一人一人の心の中から出てくる。−この言葉を自分なりに解釈してほしい。僕らの一人一人が、自意識を持たずに、共有のテーブルの上に自らを持ってくる。僕らは演奏を楽しむために演奏し、その時間は、夜中じゅう痺れるように床を踏み続けるステップや叫びに満ちた、官能的なライブ・パフォーマンスへとなる。
僕ら5人は、メインのポートランド市南部にある、緑色の石油タンク28番の向かい側の、大きな青い家に皆で住んでいる。

原文:Fire on Fire began without a name in a warm kitchen in Maine. Some of us used to be in Cerberus Shoal. We were three friends whose musical interests grew outward from the punk roots of our youth to a more personal intimate exchange and we began playing songs for each other. Songs on guitars banjos and harmonium with lots of words and voices. The music was living, open and it invited everyone to take part in it. The circle widened to include two more friends who brought rhythm melody and more voices and songs. Fire on Fire is now five friends who play fierce and emotionally sharp words to stab at our selves, our situations, our lives. Our music comes from the heart of each singer and songwriter. Take that statement how you like. Each one of us brings themselves to the common table without self consciousness. Playing for the enjoyment of playing and in turn creating a live performance that is electric and ecstatic foot stomping and howling all the night long. All five friends live together in a big blue house across from green oil tank # 28 in South Portland, Maine.


二ヶ月前ぐらいに、クイーンズの奥のほうの、ライブ会場兼アパートになっているSilent Barnでのライブに行きました。その1週間前に観たMichael Giraさんのお勧めで。
Fire on Fire
茶の間みたいな感じの会場で、ソファーや床に好きなように座ったりして、とてもいい雰囲気。
Fire on Fire は、全てアンプラグドで、マイクも使わずに演奏しました。私たちのすぐ近くで。すごく綺麗だった。5人が全員でハモるところなんて、鳥肌が激しく立ちます。紅一点(もしかしてすごい古い言葉?)のColleenさんの声は、なんだかキンキンしているんだがとっっても心地いいスケールのでかさがある。ギター、バンジョーウッドベース、もっとギター、コンガ、名前のわからない弦楽器、アコーディオン、それにハーモニウムです。このハーモニウムという楽器が使われるの、始めてみたんだけど、素敵だったなあ。すごく生きている楽器という感じでちょっとだけ気味が悪くて。。。いい意味でね。
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↑こんなのです。クルト・ワイルの三文オペラの小さなチェンバーでも使われているんだそうです。
これを弾きながら、またはアコーディオンを弾きながら歌うColleenさん、ゴッド姉ちゃんぽくもあり、繊細でもあり、素敵だった。

来年はじめにはフル・アルバムとツアーが待っているようです。またプラグ無しで見れたらいいな。
EPはオンラインとライブ会場でしか売ってないんだそうです。
マイスペース