腐った葡萄の汁をすする

安いワインを制覇したい。
なんとも不可能な探求。バーやレストランで飲んで美味しいと思ったワインとか他人から聞いたワインの銘柄とかを何とか覚えようとしても、無理。覚えたところで酒屋に置いてないことがしばしばだし。今までそうやって名前を覚えて実際その知っている名前を酒屋で見つけたバンザーイ、ってのは1種類ぐらいしかない。(Chianti Colli Senesiという)でも、美味しいとおもったものは、いつかまた飲みたいと思うし。でもその一方で、何の知識もなくワインバーに座って「これ飲んでみれ」、といわれるままに注いでもらうのもまたよし。しかしこれは金がかかる。でも、安いYellow Tail(オーストラリア産)は一昔前に飲みすぎてもうボトルを見るのもいやだ。もっと安くて旨いワインはどこだ!
でね、安いワインを選ぶコツというのをマンハッタンの下町ワインバーで働く友人に教えてもらった。早速実行しているのだが、なかなか調子がいいかもしれない。聞いた話では、Cabanet SavignonやShirazやMerlotやChadonnayはワインのことをあまり知らない人でも知っている葡萄の名前なので、この種の安物は極端に、適当に作られる場合が多く、その結果まずいものが多い。(広く知れた名前がついてるだけで、売れるから。)その点、聴いたことのない様な葡萄の名前(勿論例も出ないけど)は生産者がその種類のみを扱ってる場合も少なくないので、そういうのを選ぶとうまいものにあたる確率が多いみたい。もちろん、フランスやイタリアのようなワイン王国でない国でできたのを選ぶというのももうひとつの簡単な選び方、(というか賭け方)でございましょう。例えば昨夜はポルトガル産のなんだか読解不可能な名前の白を買って、これがなかなかおいしかった。単純に偏見にも近いようなものだけど、あくまで、安いワインの話ね。そして、あくまで、アメリカでの話ね。
それはそうと、ニューヨーク州北部で作られているワインも、結構おいしいのがある。地ワインということで安く手に入るし。そこで今回ご紹介するのがこちら。

Hermann J. Wiemer社のドライ・リーズリングですね。NY北部のFinger Lakesというところで作られています。綺麗な場所なんでしょうね。行ってみたい。リーズリングはもともと甘くフルーティーな白ワインですがこちらはとてもさっぱりしていて香りもいい。


ワインのなる木を植えよう!