中東でのこと

イスラエルパレスチナレバノンでの出来事について。なんだかごちゃごちゃしているんですが
ここ数日、ニュースの更新ボタンを押すたびに暗い気持ちになる。レバノンヒズボライスラエル兵士を2人誘拐してから、状況は悪くなるばかり。こうやってことの始まりを書くと、一方的にヒズボラが悪く聞こえるけど、実際はそれに対するイスラエルの反撃があまりにも大きすぎ、というのが私の印象。もう何十人もの人が両方の土地で亡くなっている。(レバノン側の犠牲者のほうが圧倒的に多い)ガザでは、IDF(イスラエル軍)は金曜日に一旦侵入を停止したらしい。 編集:ニュースの読み間違えだったのか。。。先ほどイスラエル空軍がガザの経済庁を空爆したようです。しかしこのレバノンのことを受けて、もっともっと大きな地域を巻き込んでの戦争になるかもしれない。 。。。と思ったところで、何が戦争で何が戦争じゃないのか、というのがこの土地ではとてももあやふやになっているのかもな、って思った。ランは、あそこではいつも戦争だった、戦争が小さくなったり大きくなったりするだけで、戦争が無い日なんてなかった。って言っている。イスラエルパレスチナの対立は、私の記憶がある限り今まであまり変わりなく続いてきていることだけど、今回の事態の悪化はひどい。
今までも、「効率よく」人殺しを続けているのはイスラエル側だとは分かっていたけど、両サイドに悪いところはある、っていうのが大事だと思っていた。確かに、それは事実だとは思う。でも私は今まで、両方に悪い面がある、って言うそれ以上の議論から逃れてきてるような気がする。特に、パレスチナのことを知ろうと色んな記事を読んでも、人の話を聞いても、まだもやもやしていて、そのまま放っておいた感じがする。
でもなんか、分からないんだけど分からなくなりたくない。パレスチナのことが分からなくても、ほかに分かることはある。エスカレートし続ける人殺を止めるには、イスラエルがまず最初に一歩引く役目を果たさなきゃいけないと思う。これはイスラエル寄りの意見になるかもしれないけど、攻撃する理由はいくつもあるんだろうけど、なんだか見えにくくて、推測することぐらいしか出来ない。恐れるべきなのは予備軍の結成がある。自体が悪化の場合、5千人ほどの若者を徴収するかもしれない、という報道もされた。そうやってイスラエルは自分たちの犠牲を増やすことをここまで惜しまなくなったら、もともと、あなたたちがパレスチナ人の土地を自分たちのものにするために「戦わなきゃいけなかった」理由は何なの?って思う。イスラエルが建国された理由とか、ホロコーストで民族の多くを失った事実とか、そういうことではなかったんだろか?そういう私はまだわかってないのかなあ。どちらにしても、ここまでくるとイスラエルのやっていることはとてもファシスト的とも言えると思う。それを「自己防衛」っていう言葉を脚注なしで使って擁護したアメリカの大統領さんも、本気で馬鹿げている。誰に対しても、これしか言えないんだろうね。
ヒズボラは押さえの利かないテロリスト集団だ」という台詞を繰り返しながら爆弾撃ち続ける自分たちも押さえが利かない人殺しになっていることに気づいて欲しい。もしかしたらイスラエルの友達や旦那の兄弟が徴収されるかも、ということになってきたので、それも心配です。
状況悪化のニュースが流された夜にイスラエルの義母さんと話した後、We are safe here.ってランが言った言葉がすごく頭から離れない。この言葉がこんなに重い、いくつもの意味を持つとは思わなかった。
ほんとは昨日、「アルナの子供たち」という、すごい映画を見て、そのことを書こうと思ったんだけど。。。
パレスチナの子供たちに演劇を教えるイスラエル人のアルナという女性とパレスチナの街ジェニンの子供たちを綴ったドキュメンタリー。
やっぱり今の状況に関係して思うことが沢山あった。整理がついてから、また後で書きます。


ソース
ハアレツ紙英語版: http://haaretz.com/
ガーディアン: http://www.guardian.co.uk/