おまけ

ここ数日のコメントのやりとりはちょっと激しかったので私の発言にすごく醜い部分があったと思います。つくづく、ネットで話すってすごく難しいなあ、と思う。簡単・困難の紙一重で。そんで、ちょうど今読んでる本の中に面白いものがあった。

柄谷行人という人の「日本精神分析」の中で、国民投票のことが書かれている箇所があるのだけど、電子的な投票システムを導入することの危険性をこういうことに例えてある:

これを、個人を例にとって考えてみます。ひとが、夜に怒りに駆られて手紙を書いたとしても、翌朝それを投函することはなく、多くの場合止めてしまいます。一夜明けて、冷静になるからです。しかし、e-mailであれば、すぐに送ってしまい、それに対して他人も直ちに激しく反応するから、あっという間に決裂し絶交するということになりがちです。自分の気持ちに忠実であろうとするのはいい。しかし、その「自己」がいつも違ってしまう。したがって、自己に忠実であればあるほど、自己を裏切ることになってしまいます。


ほんとに、そうだなーとしか言いようがない。偶然にも出会った一節に和まされてしまった感じです。

この本はタイトルにもあるように日本の精神分析というテーマなんだけど、とにかく色んな思想や歴史やシステムを砕いて話が構成されている。知らないことが多くて大変で、とにかく引用が多くて、話が色んな方向に飛んでいく感じがあったりするけど。後半になって面白くなってきました。あ、そうそう。って共感できることって大事ですね。ずるいけど。

この本の感想はまたゆっくり書きたい。

日本精神分析

日本精神分析

それと、こんな曲も紹介します。

"I'm an asshole"
i listened hard to all your talk, but with none of it could i agree. you're deep in the thick of your own bullshit, and the smell of it nauseates me. i've got a grudge that i want to grind in the teeth of your superior sneer.step outside or i'll be obliged to spew all over you here. there is a problem, you see you know that problem is me forget your psychology what is the problem with me? i'm an asshole. i met your wife, she was very nice, and she really took a shine to me. we talked about this, we laughed about that, and we shared a drink or three. my head's in the window, my foot's in the door my fork's in the mulligan stew. and with every bite through the moaning night you know i'll be thinking of you. (chorus) there is nothing that i wouldn't do to fuck you up royally. i've got a finger in all your pies and you'll never get away from me. look at my face, look in my eyes, and forget your psychology. the world may be buying your present disguise but you can't pull the wool over me.

(適当に訳)
お前の話すこと全てを一生懸命聞いてたけど、同意できることはなんにもなかった。お前は自分のbullshitの茂みの中に深く入っていて、その臭いをかぐと頭が痛くなる。お前の優越感いっぱいに嘲り笑うその歯の間で俺の怨恨を砕いてやりたい。どっか行ってくれ、でないとここでお前に向かってヘドを吐かなきゃいけなくなる。
なんか問題があるんだよ。ほら、わかるだろ、問題は俺なんだよ。自分の心理状態なんて考えるな。俺のどこがおかしいんだろう?そうだ、俺はassholeなんだ。

お前の奥さんに会ったよ。彼女はほんとにいい人だし、なんか俺にとってほんとに輝くもんがあった。二人でこんなことについて話したり、あんなことについて笑ったりした。1杯か3杯ぐらい酒を交わしたりもした。俺の頭は窓にあって、俺の脚はドアにあって、俺のフォークはごった煮のシチューの中にある。そんで毎晩うめきながら一口食べるごとにお前のことを考えているんだよ。俺はassholeなんだ!
堂々とお前をだめにするために、俺がしないことなんてない。俺はお前の持ってる全てのpie(素敵なもの)の中に俺の指を突っ込んでるから、お前はもう俺から逃げられない。俺の顔を見ろ、目を見ろ、そして自分の心理状態は考えるな。世界はお前に気持ちのいい見せかけを与えているかもしれないが、俺をだますことはできない。
俺はassholeだ!


怖いぐらい極端だけど(笑)ここまでいくと危ないですね。どんな話になっても、この歌のように私はどうしようもないやつなんです、ってあきらめたくないわ。ちなみにこの曲を演奏してるバンドはNomeansnoというらしい。

私、しつこい!