Shock Value

『ショックを与えることの価値』ということについて考えていたのだけど、どの考えも中途半端なのでとりあえずメモ的に殴り書きしたいと思う。

トイレで国歌

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/6122448.stm
イタリア北部のボルザノ近代美術館で、『流すときに国歌が流れるトイレ』 が、アート作品として展示されていたらしいんだけど、それが「国歌を馬鹿にしている」と言うような理由で作品を押収、起訴されたのこと。
ちょっと嬉しくて(事件がじゃなくて作品自体がね)、満面の笑顔で記事を読んでしまったんだけど、
この作品のもたらすメッセージ:「国歌が○○○と共に下に流される」といった反国家的なもの、又は「用を足すときでも、四六時中国歌と共に生活したい」とも考えられる気がするけど。常識的に考えて前者ですね。

告訴側は「Fratelli d'Italia(イタリア国歌)は国家的象徴で、保護されるべきであり馬鹿にする対象としてさらされてはいけないもの」と言っているそうです。
さらに、「裁判で問題になる箇所は、『国歌は誰のものか』『馬鹿にされる可能性があるような状況で国歌を流すことが非愛国的になるのか』ということだ」そうです。ちょっと調べただけだけど、やっぱりイタリア国歌は、『殉国を賛美する傾向が強く、ファシズム政権とその敗北を経験したイタリアの国内では、国歌としてふさわしいかどうかについて賛否両論』だそうです。(wikipediaより)
挑発的な作品であることは間違いないけど、国歌をどう捉えるか以前に表現の自由という原点にたって展示する権利等が奪われしまうのはどんなもんか。
どっちにしろ、これはShock Valueのある作品としてまずひとつ。